キャッツアイから学ぶこと
レンタルビデオ屋でたまたま見つけた『キャッツアイ』のビデオを借りてみた。私たちのように、20代後半を気の進まない足取りで歩いている世代には、懐かしいアニメなのだ。
「おーっ、スゴイスゴイ!」
「かっちょえーっ!」
と、始終3人の女性の活躍に喝采を浴びせて楽しんだ。しかし、見終わった後、この人たちの年齢設定って一体どのくらいなんだろうという話になった。
愛ちゃん(高校生)なんかヘリコプターを操縦できるし、爆弾も作れるし、ルイ姉なんか読唇術(口の動きだけで、会話を読むこと)ができるのだ。よく考えたら、これはスゴイことだ。なんといっても、とてつもない犯行計画を実行する行動力とピンチに陥ったときの機転の速さには、いつも感嘆の声をあげすにはいられない。
「ルイ姉が20代後半だったとして、
私らと同じくらいか‥‥。」
「昼間喫茶店やってて、夜はドロボウやって、別に盗んだ絵を売ってるわけじゃないのに、食っていってるもんね。」
「‥‥しかも、あんま寝てないしね。」
「あれは、できんよなー。」
「子供の頃、ルイ姉まではいかなくとも、あれくらいの年になったら、大人っぽく生きてると思ってたわー。」
「そうこうしているうちに、ルイ姉の年を追い越してしまうしなー。なんとかせんとなぁ‥‥。」
エンディング。
「あのキャッツアイの予告状だって、どんな物質でできてるか謎だし。」
「うん、コンクリートにだって刺さるもん。一体何なんやろなー。」
「ま、真似はできんってことだな。」
「このダンスも真似できないよなー。」
「うん、見てるとこっちが恥ずかしくなるんだよね。子供の頃、これ見たとき恥ずかしかったわー。何なんやろなー、この感情は。」
「やっぱ、このダンスができるとできないでは違うんかもな。」