丹○屋にさくら餅を買いに行ったら、焼き餅を焼いているそばで、白い粉のいっぱいついた大福餅らしきものも一緒に２個焼いてあった。見たことないなぁと思って、「これは何ですか？」と聞くと店員のおばちゃんは、周りを少し見たあとモジモジして「豆大福。」とクスと笑って答えた。

クスの意味はわからなかったけど、その焼いた豆大福はひどく形が崩れてきていて、とてもおいしそうに見えたので、「それもください。」と言って一緒に買って帰ってきた。「見て、今日こんなのがあったよ。めずらしいでしょ。」と見せると、ユタンポは「こんな商品あったか？」と首をかしげた。

早速食べようとしたら、その豆大福はケースにベッチャリとくっついてしまっていて、ひどく食べにくい。ケースから剥がそうとしても、今度は手にベッチャリとくっつく。とても柔らかいからおいしいけど、いくらなんでも変だ。

ピンときた私は「もしかして、これ店員さんのまかないだったかな？」とつぶやいた。「というか、おやつやろ？　時間的に。」とユタンポ。ともあれ、店員のおやつを買ったのだな、私は。どうでもいいけど売るかな普通。おもしろいから、いいけど。

あの日以来、店の前を通るといつも焼き餅を焼く鉄板の上をチェックしてしまうのだけど、やっぱり焼き餅しか見ない。